FC2ブログ

ココナッツ図書館 夜間書庫

スポンサー広告

スポンサーサイト

--.--.--  *Edit 

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。



登録させていただいているサイト様
「山間の城の物語」に投票
 ↑現在連載中の「山間の城の物語」が気に入ったら、クリックして投票してください。
「乙女の裏路地」へ 「にほんブログ村 小説ブログ」へ
fc2ブログランキングへ投票 「十八禁恋愛私花集」へ
*Edit TB(-) | CO(-) 

山間の城の物語」
第一章 山間の城

3.朧月の庭 (1)

2010.07.01  *Edit 

lesbaux_night.jpg

3.朧月の庭

 夏至の祭りまであと二月あまり。その頃になって、やっとこの山間の領地にも春がやってくる。
 高地にあるので空気は澄んでいることが多いが、今日は昼間から暖かく、空気も湿気を含んで柔らかい。半月から少し膨らんだ月が霞んで見える。
 夫に愛を告げられたのも、この庭だった。頭上には秋の澄んだ空気の中、満月が煌々と輝いていたことを思い出す。雇われ冒険者だった当時の彼女は、公明正大で、強く、優しい夫に好意を持ってはいたが、身分が違い過ぎるのは承知していた。だから彼を恋愛の対象として考えたことが無かった。
 結婚して欲しいと言われた時、「お妾ということですか」と尋ね返し、夫は大変に困惑したと、夫婦となった後も度々彼に冗談混じりにその話を出された。

 
 夜の散歩には戸外は少々肌寒かった。グレンについて歩きながら、レジーナはむき出しの肩を両腕で抱いた。
 そんな彼女に構わず、グレンは庭園の品定めでもするように、ゆったりした足取りで東屋へと歩いていく。下草は丁寧に刈られ、庭の至るところに薬草や花が植えられている。グレンが足を止めた近くには、キキョウの蕾が今にも開こうと膨らんでいた。
「優雅だな。花を愛でる趣味があるとは」
 広間を出てから無言だったグレンがやっと口を開いた。レジーナはほっと息をつく。
「山で咲くキキョウよ。花とはいっても根は薬になるからね。大体この庭園の植物は何かの役に立つの」
「これがキキョウか? ちっせーな」
「山で咲く亜種だからね。養分たっぷりの平地で甘やかされた、大きいだけの花とは違うのよ」
「ふうん。……まるで君みたいだ」
 真顔で言われて、レジーナは思わず言葉に詰まった。何を言っているのだろう、この男。
「ちょっと、気持ち悪いんだけど。頭大丈夫?」
「…………。キモチ悪いって、お前……。口説かれてるとか思わないわけ?」
 グレンはいささか傷ついたような表情だ。無論、これぐらいで本気で傷つくような繊細な男でないことは、レジーナも重々承知している。
「思われたいんだったら、今すぐ軍隊引っ込めて、花束でも持って出直してきてよ。……少し寒いから、つまんない冗談に付き合わせるなら、ショールを持ってくる」
 これ幸いと踵を返し、大広間に取って返そうとした彼女の肩に、後ろからマントが掛けられた。外套ではなく礼装用の、刺繍が施された軽い布地のもので、丈も腰の辺りまでしかない。今まで着ていたグレンの体温が布越しに自分に移り、妙な気持ちがした。
「ありがとう。これも口説かれてると思った方がいいの?」
 感情が形を変える前に、レジーナはいたずらっぽく笑って、グレンに話しかけた。
「ひとの親切は素直に受け止めろ。可愛げが無いな。……向こう行くぞ」
 仏頂面のグレンは顎で東屋の方を差すと、彼女の手を掴んだ。
 思わずその手を振り払いそうになるのを堪えた。レジーナの手を握ったグレンの掌からは、有無を言わせぬ確かな意志を感じる。ここで振り払ってしまえば、彼がどう出るか分からなかった。恐ろしいとも感じるのに、同時に胸の奥底が妖しくざわめく。
 他人と触れ合えば、どうしても無心ではいられない。感情が波立つ。


 蕾が揃っている空間にできた小道を抜けると、小さな池がある。風の無い夜。水面が月明かりを照り返している。背後の建物から少し離れて、木戸を開け放したままとはいえ、もう大広間の明かりはここまでは届かないが、空と水面からの月明かりが眩しいほどだった。
 池を眺められる場所に東屋があり、池の周辺は木立と潅木が覆っている。月が中天に無ければ、月光が遮られてかなり暗い場所になる。
 本来は夜間に訪れる場所ではない。木立も昼間の陽光を適度に遮るためのものだった。レジーナがここに夜に来るのは二度目。一度目は夫に愛を告げられた時だ。
 
「綺麗な池じゃないか」
 池に着いて、やっとグレンが手を離した。彼もまた小さく整えられた池が映す月とその空間が作り出している幻想的な景色に感心しているようだ。
 庭師が毎日手を入れているのだ。そう答えようとしたレジーナは、突然横から腰を抱き寄せられ、ドレスの裾を大きく捲り上げられて驚愕した。
「やだ、何するの、いきなり!」
 ほとんど反射的にグレンに向かって突き出した肘が彼の顎を捕らえたが、僅かに顔がぐらついただけで、ほとんど効いていないようだ。肩から、グレンが貸してくれたマントが滑り落ちた。
「うるさい。下着も穿いてないくせに気取るんじゃない。さっきはよくも人の手を蹴り上げてくれたな」
 グレンは右手でレジーナの引き締まった腰を抱いたまま、左手で襞が多いスカート部分をさらに捲りあげた。白い絹のストッキングに包まれた脚が覗き、その付け根が露になる。太ももまではきっちりストッキングを穿いているのに、そこは何も無く、薄い色の陰毛が渦巻いているだけだ。この上もなく淫らな光景だった。
 一気に気持ちが高ぶり、腰を抱いていた手を胸に回して乳房を揉みしだく。レジーナがか細い声をあげた。乳房を掴まれた痛みの為か、それとももう快感を感じてるのかは分からない。だが彼女の声を耳にして、グレンの股間はさらに固くなった。
 庭に呼び出してから、いつことに取り掛かろうかと考えていた。とりあえずは公都での貴族女とのように、お上品な駆け引きを楽しむのも悪くないと思ったが、相手がレジーナではそれもまどろっこしいだけで、もっと別の楽しみがありそうだった。多少のことではへこたれないだろう。

 左手を彼女の股間に伸ばす。レジーナは腰をよじってその手から逃れようとしたが、体をしっかり掴まれているせいで、大きくは動けないようだ。グレンの手は難なく目当ての場所に到達する。濃い目に生えた陰毛を軽く撫でてやると、レジーナの体が震えた。
「やめてよ、こんなところで……」
 彼女は左手でグレンを押し退けようとしているが、思い切った行動には出てこない。彼を本気で怒らせれば、事態が悪くなることはまだ理解しているらしい。
「場所なんか関係ないだろ。それとも広間に戻って連中の前で触られる方がいいのか?」
「冗談やめて」
 答えるレジーナの息が僅かに弾んでいる。彼は固く閉じられた脚の間に指を割り込ませた。指が両の太ももの間でぬるりと滑る。
「なんだ、まだ濡らしてるのか。──下着もつけないで、侍女たちの前で演説ぶった気分はどうだった? 興奮したか?」
 グレンの声がレジーナの耳を揺さぶる。骨に響いて掠めるような低い声。くらくらした。恥辱と呼ぶにはあまりに甘美だった。体の内側から、さらに熱いものが溢れてくる。
 乳房を弄んでいた男の右手が、ドレスの胸元を乱暴に引き下ろす。乳房がむき出しになった。

 グレンは一度彼女の体を離すと、両肩を掴んで正面を向けさせた。
 胸元から豊満な乳房までの白い肌は、月の光を反射させて真珠のように輝いていた。金色の髪に縁取られた、小さな卵型の顔は上気して、恥じらいの為か視線を彼から逸らした瞳は潤んでいる。美しいと思った。
 レジーナは両肩を掴まれたまま、両腕を交差させて胸元を隠そうとした。
「隠すな」
 高圧的に言うと、彼女は瞳に怒気を閃かせ、グレンを睨み返してきた。野生の獣を前にしているようだ。例えば山猫。ここの城主も、よくもこんな誇り高い女を手なずけられたものだ。
「手を下ろせ」
 豊かな乳房を抱え込むように隠したままのレジーナに、さらに言い募る。彼の力なら無理にでもその手をどけることはできたが、それでは面白くない。
 しどけない半裸のままこちらを睨むレジーナを、グレンも一瞬も目を逸らさずに見つめ返した。
 先に視線を外したのはレジーナだった。
 小さく息を吐き、胸を覆っていた手をゆっくりどける。まるで計算しているかのような扇情的な動作がグレンの劣情を煽った。
 屈辱の為か、微かに震えるレジーナの二の腕を掴み、手近な木の幹にその体を押し付けると、かがんで乳房にむしゃぶりついた。滑らかな肌と尖った乳首を直接唇と舌で味わう。舐め回していると、先端はさらに固くなった。

「あ……」
 胸から、そして体の芯から熱が流れ込み、レジーナは思わず声をあげた。慌てて右手の甲で自分の口を塞ぐ。広間からかなり離れて、木立に隠れているとはいっても、木戸は開け放したままだ。向こうの喧騒も聞こえてくるということは、こちらでも大きな音を立てれば広間の人間に聞こえてしまうかもしれない。
 目線の下にグレンの髪が見える。それが自分の乳房に顔を埋めていると思うと、羞恥のあまり体がわなないた。
 男は左手で反対の乳房を弄んでいる。重みのあるそれを持ち上げるように揉まれ、指で肋骨の上を撫でられると、ぞくぞくするような快感が脳天まで突き抜けた。再び声を上げそうになるのを、必死で堪える。
 左の乳房からは、舌で舐め回すグレンの唾液の音がぺちゃぺちゃと聞こえる。わざと音を立てているのだろうと分かっていても、耳に流れ込む卑猥な音に、さらに顔に血が上る。自分で分かるほどに息が荒い。
 つい視線を下げてそちらを見ると、柔肌に舌を這わせていたグレンと目が合った。レジーナを弄びながら、観察していたのだ。彼女は表れているだろう快楽を見せまいと、顔を逸らした。
「こっち見ろ、レジーナ」
 名前を呼ばれて、体がびくりと震える。彼女は顔を背けたまま首を振った。
 再びドレスが大きく捲り上げられた。レジーナは身を竦める。下着を穿いていない自分の秘部がさらされているのだと思うと、そしてそこが快楽に潤んでいるのが見えるのだと思うと、涙がにじむほど恥ずかしかった。閉じた脚の太もものあたりまでぬめってきているのを彼女は感じていた。
「脚を開け」
「いやよ」
 思わず掠れた声でそう答えると、グレンの手が強引に片脚の太ももを掴んで軽く持ち上げた。体がぐらつき、レジーナは完全に背を幹に預ける。背中に伝わる樹皮は、ざらざらとして湿っていた。
 男の手が彼女の脚の間に入り込む。入り口を撫でてグレンは囁いた。
「お、べちょべちょじゃないか。困った奥方様だな」
「やめて……言わないで」
 滅多に出さない、哀願するような自分の声にさえ、彼女は欲情した。頭の中が熱を帯び、下半身がだらしなく緩んでいる。
 グレンはまるでかしずくように、彼女の前に膝をつくと裾の長いドレスの下に体ごと潜り込んだ。
「やっ……なにしてるの!」
 あまりのことに声を上げるが、スカートの下のグレンは何も言わない。脚がさらに開かれ、間にグレンの体が納まったのが分かる。
 見えない。見えないが、今自分がどんなに恥ずかしい姿か、考えただけで顔から火が出そうだ。
 脚の間、濡れそぼった部分に、さらにぬるぬるとした生暖かいものが押し付けられた。そのままそれが辺りを這い回る。
「ああっ」
 その正体に思い当たると同時に、劣情に満ちた声が喉からほとばしった。慌てて両手で自分の口を塞ぐ。だが指の隙間から湿った吐息が漏れ続けた。
 先ほどは自分の乳房を舐めていた舌が、今度は性器を攻めている。裂け目に沿って何度か往復したそれは、その端、陰核の部分を振るわせるように舐めた。突き刺されるような、尿意に似た鋭い悦楽が走りぬけ、彼女は背を反らした。左手を背後の幹に突いて声を堪える。口を塞いだ右手が自分の唾液に濡れた。
 レジーナはそこを愛撫されたことが無かった。叩かれるように舌で舐められ、唇が触れて軽く吸われると、今まで知らなかった快感に体が小刻みに震え始め、噛み締めた歯の間から、塞いだ右手の隙間から声が漏れてしまう。
「はっ……あ……ああ……!」
 喉を反らせて声を上げたレジーナの目に、夜空を歪ませて光を放つ朧月が映る。月が霞んでいる。自分の視界も。意識も。

BackNext


ネット小説ランキング>【R18部門】>山間の城の物語

 ↑ネット小説の人気投票です。投票していただけると励みになります。


登録させていただいているサイト様
「山間の城の物語」に投票
 ↑現在連載中の「山間の城の物語」が気に入ったら、クリックして投票してください。
「乙女の裏路地」へ 「にほんブログ村 小説ブログ」へ
fc2ブログランキングへ投票 「十八禁恋愛私花集」へ
*Edit TB(-) | CO(0)

~ Comment ~

管理者のみ表示。 | 非公開コメント投稿可能です。
 ◆Home  ◆Novel List  ◆All  ◆通常ブログ画面  ▲PageTop 
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。