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山間の城の物語」
第二章 千の目

8.蜜を足す (3)

2010.12.10  *Edit 

 大きく胸元を広げられた服が肩からずり下ろされる。筋肉がうっすらとついた肩と、対象的にふっくらと豊かに盛り上がった、滑らかな乳房と桃色の乳首がむきだしになった。
 初夏の日は長い。開け放した窓からは、黄昏色の光がまだ淡く差し込んでいる。窓と反対側の壁に備え付けられた燭台の明かりが、丁度食卓の辺り、レジーナの白い肌の上で交差した。
 レジーナの体は羞恥に震える。それに合わせて乳房が微かに揺れた。
 健気に見える乳房のその動きに一瞬目を細めた後、グレンは彼女の胸の膨らみを鷲づかみにした。言葉にできない柔らかさが、彼の掌の中で弾む。
 食卓が大きめだとはいっても家族用だ。レジーナの膝から下はテーブルに乗り切らずに、だらりと下がっている。グレンは自分の膝で彼女の脚をどけるように開かせると、その間に入り込んだ。立ったまま、もう片方の手も伸ばし、両手でレジーナの乳房を握る。
 胸をこね回すように揉まれると、彼女の体も僅かに揺れた。羞恥のあまりグレンの顔を見ることもできず、レジーナは目を閉じて歯を食いしばった。厚い掌の下で時折乳房の中心がこすられ、微かな、しかし鋭い刺激が突き刺さる。快楽を掬い取るまいとしても無駄だった。そこは徐々に固くなっていく。
 贅肉の少ないレジーナの肢体の中で、乳房だけは豊かな実りを見せている。男の手の動きに従って、その柔肉もしなやかに形を変える。滲んできた汗でしっとりと湿った肌は、グレンの掌に吸い付くようだった。
 レジーナがもがくように脚を動かしても、両脚の間に立っているグレンの体にぶつかるばかりだ。腕は動かせない。不自由な体勢で、解放されたいと動けば動くほど、体の中心が熱くなってくる。
 
 グレンの手が胸から離れる。
 目を閉じたレジーナの顔の横で、かたりと小さな音が持ち上がった。
「レジーナ」
 名前を呼ぶ低い声は、命令に似ていた。
 この城にいる人間で、彼女を呼び捨てにできるのは、夫がいない今、彼だけだ。反射的に目を開ける。
 予想に反して、グレンは微笑んでいた。彼は手にした小鉢から小さな棒で蜂蜜を掬い取ると、レジーナの口元に伸ばした。ぽたぽたと甘い蜜が彼女の胸や首に滴り落ちる。
 引き結んだレジーナの唇に、甘い香りを放つ蜂蜜が触れた。
「口開けろ。べとべとになるぞ。蜂蜜、好きなんだろ?」
 何故か逆らえず、レジーナは唇を開いた。グレンがその上に差し出した棒から、絡んだ蜂蜜がゆるりと滴る。どこか淫靡な光景だった。荒い息が漏れる唇の中に注がれた蜜は、やはり焼けつくように濃密だ。
 棒に絡めた蜂蜜が概ねレジーナの口の中に納まると、グレンは小鉢からもう一度蜂蜜を掬う。今度はその薄い琥珀色の粘ついた液体を、レジーナの乳房に落とし込んだ。蜜が多く絡まるように、先端に溝が刻まれた小さな棒で、乳首を撫でられる。
「あっ」
 体を走り抜けた思わぬ強烈な刺激に、レジーナは小さな声を上げた。蜜にまみれた薄紅色の蕾は、さらに固く立ち上がっていく。
 グレンはもう片方の乳房にも、蜂蜜を塗りつけた。甘い液体の匂い、べとつく感触がレジーナの腰の奥に届く気がする。唇を引き結んで声をこらえようとすると、ますます息が乱れた。
 抑えた溜め息をつき、無意識に腰を僅かにくねらせるレジーナを見下ろし、グレンは口元を緩ませる。彼は体を折って、再びレジーナの唇に舌を伸ばした。とろりと甘い、蜂蜜の混じった唾液に包まれる。今度は彼女も歯を立ててくるようなことはなく、グレンは容易にレジーナの舌を捕えた。
「んうっ……」
 苦しげな溜め息がレジーナの口から漏れる。男に舌を絡めとられ、唇を吸われた。唾液と蜜の匂いが鼻腔の奥で混じり合う。
 唇を離したグレンは、蜂蜜にまみれたレジーナの乳首に舌を這わせた。
「甘い。こうやって舐めると、結構うまいもんだな」
 グレンの低い笑い声と共に、温かい吐息が肌を撫でる。恥辱が溢れて、レジーナは息を呑んだ。
 彼はそのまま、音を立てて彼女の肌を舐め回した。生ぬるく柔らかい舌が、蜂蜜を舐め取ろうと、強く押しつけられる。白い肌、刺激されて濃く色づいた乳輪や、小さな石のように固く尖った乳首をグレンの舌と唇が這い回る。
「……く……う……」
 目を瞑ったレジーナの唇から、時折こらえきれない微かな呻きが漏れた。
 まるで獣か子供にいたぶられ、玩ばれてているようだ。レジーナの呼吸は一層苦しくなる。何かが体の奥からせり上がろうとしていた。

 レジーナの肌に付着した蜂蜜をあらかた舐め取ると、グレンは今度は葡萄酒の入った酒壷を手に取った。 
「口開けて」
 顔に熱が上り、思考に霧がかかってくる。レジーナはぼんやりと、言われるまま半開きだった唇を、空気を欲しがるように喘ぎながら開いた。
 グレンは行儀悪く、酒壷から直接葡萄酒を口に含むと、もう一度レジーナにくちづけた。合わせた唇から甘く、瑞々しい香りを放つ液体が注がれる。一瞬でレジーナは酩酊した。グレンが舌を蠢かせるたび、口の中で葡萄酒が濡れた音を立てる。寝転がったままレジーナは僅かに首を起こして、それを飲み下した。
「うまい?」
 顔を離したグレンが、低く優しい声で問いかける。レジーナは何も考えずに頷いた。以前にもこの食堂で、彼の膝の上で同じようなことを訊かれたと思いながら。
「もっと飲むか?」
 グレンはレジーナの額を撫でながら、軽く酒壷を掲げて見せた。レジーナは首を振った。今欲しいのは、そんなものではない。
「あっそ。いらないの」
 眉を軽く上げたグレンは、片手でレジーナの服の裾を大きく捲り上げた。羞恥が一瞬、レジーナを覚醒させる。
「やめてよ」
 グレンはそれには全く応えず、露わになったレジーナの秘部を覆う小さな下着を軽く引っ張ると、その隙間から酒壷を傾けて、葡萄酒を流し込んだ。
「うっ、やっ……冷たい。やめて」
 半ば朦朧としながらも、レジーナは脚を振って嫌悪を表した。体を起こそうとしたが、グレンに片手で押さえられる。
「おとなしくしてろよ。お前、おもらししたみたいだぞ」
 下着の中に注ぎ込まれた果実の酒は、あっという間に小さな布を湿らせ、レジーナの脚の間や尻の辺りから漏れ出してくる。白い太ももを赤紫の液体が伝っていくのは、なんとも淫猥な眺めだった。月経の際の女も、こんな状態なのだろうかと彼は思った。
 グレンはレジーナの下着を素早く剥ぎ取ると、さらに大きく脚を開かせる。瑞々しい果実の香りを放つ薄い褐色の陰毛は、紫とのまだらに染まっている。同じように葡萄色の液体にまみれた秘唇を、そっと指先で押し開くと粘液質の音を立てて、内部から溢れた愛液が糸を引いた。
「やっぱりね。縛られるとびしょびしょになっちゃうんだな。仮にも貴婦人として、こんな性癖はどうなんだろうねえ」
 低く罵られながら、肉でできた裂け目の中に指が入り込む。前後に撫でられると、くちゃくちゃと淫らな音が響いた。快楽に息苦しいレジーナは、言い返すこともできずにいた。ただ、切なく喘ぐだけだ。
「う……ん……あうっ」
 彼女の腰は意思とは無関係に、僅かにくねるように動く。秘唇に入り込んだ指から逃れるように腰を引いたかと思うと、逆に刺激をさらに欲しがるように、腰を押しつけようとする。自分の体を制御するどころか、どうしたいのかもレジーナにはもう分からなかった。
 官能に色づいた副伯夫人を嘲笑い、焦らすように、男の無骨な指は彼女の体の中には入らず、陰裂をゆっくりと撫でる。膣からあふれ出した愛液が葡萄酒と共に彼の指に絡み、秘唇の中で湿った音を立て続けた。自分の体の最も大事な部分から聞こえてくるその淫靡な響きは、レジーナの耳に届いてさらに彼女の芯を熱した。

 やがてグレンは肩を抱えてレジーナの体を起こさせると、ぐるりと彼女の体を後ろ向きにした。既にレジーナはされるがままだ。
 後ろから抱えられるように、再び仰向けに体を倒される。頭の上にグレンの顔があった。彼は顔を歪ませる。レジーナの頭の先で衣擦れの音がした。
「レジーナ」
 軽く体を引っ張られ、今までテーブルに乗ってた頭ががくりと下に落ちた。彼女の蜂蜜色の髪ものたううち、金色の糸のように下へ垂れ下がる。
 レジーナは目を見開いた。彼女の目の前には、既に赤く染まって屹立した陰茎がある。グレンは先ほど服を脱いでずり下ろしていたのだ。反転した視界に映る反り返った硬い器官と、そこから下がる赤黒い陰嚢は、不気味で醜悪だった。
「いい子だから、ちゃんと咥えろ」
 唇に男性器が押し付けられる。一瞬嫌悪が逆立ったが、子供を宥めるようなグレンの穏やかな声を聞くと、従わずにはいられなくなった。
 どうしてだろう。諦めなのか、別の理由なのか、こんな時の彼にはほとんど逆らえたためしがない。
 苦く、塩辛い皮膚が唇を滑って口の中に入り込む。息が詰まり、レジーナは再び喘いだ。
 視界が翳る。
 グレンも体を屈め、テーブルの上に横たわる女の股間に顔を寄せた。
 先ほどまで行儀よく食事を楽しんでいたテーブルで、女主人であるレジーナが、はしたなく両脚を大きく広げ、酒にまみれた秘所をむきだしにしている。グレンは背徳的な満足を覚えた。レジーナの口に押し込めた一物が、さらにいきり立つ。
 レジーナは葡萄酒で湿った陰毛に、グレンの手が触れるのを感じた。それをかき分けるようにして、裂け目の端の陰核を探られる。
 唇にさらに強く男根が押し込まれたと同時に、肉の蕾に柔らかい舌が触れた。
「んんっ」
 痛みに似た強い刺激を覚え、レジーナは一瞬腰を浮かせた。
 彼女のそこが刺激に弱いことを知っているグレンは、零れた葡萄酒を味わう程度に陰核を軽く舐めながら指先を裂け目にそって動かし、ぬめった液体にまみれたレジーナの入り口を探った。ぬれそぼったそこに、今度は一気に中指を押し込める。
「んんんんっ!」
 グレンの股間で、くぐもった喘ぎが聞こえる。嗜虐心を刺激され、彼はさらに腰をレジーナの顔に押しつけた。
 彼が指を女の中で動かすと、葡萄酒と混じった愛液が、ぐちゅぐちゅと破廉恥な音を盛大にたてる。レジーナは微かに腰を持ち上げながら、くぐもった呻きを上げ続けた。
「こんなことされても、ぐちゃぐちゃに濡らしてるのか。普段は男嫌いを気取ってるくせに、どうしようもない女だな」
「うっ……んんんっ、ん」
 低く吐き捨てると、レジーナは再び小さく呻いた。彼の陰茎がつるりと舌で撫でられる。
 抗議のつもりだったのだろうか。しかしグレンがさらに深く指先で彼女の内部を探り始めると、レジーナの呻きは徐々に甲高い鳴き声に変っていく。

 レジーナの唇に侵入した彼の一物は、時折ぴくりと動き、硬さを増してくる。
 もっと硬くしてみたい。
 そんな衝動が沸いたが、自分の脚の間から上ってくる強烈な刺激で、彼女はそれどころではなかった。グレンの腰が僅かに動き、性器をレジーナの口の中に押し込めてくる。それに歯を立てないようにすることが精一杯だ。彼が腰を動かすたび、レジーナの顔と顎に陰毛が微かに触れ、額に揺れる陰嚢がぶつかる。
 こんな屈辱ない。そしてこんな倒錯は経験したことが無かった。
 固く目を閉じていたレジーナは、時々薄く瞼を開き、すぐ目の前で揺れ動く陰嚢を見て、自分に施されている惨めで淫猥な仕打ちを味わった。体の芯が熱く膨れていく。

 やがてグレンは身を起こし、レジーナの口からも陰茎を引き抜いた。すっかり弛緩してテーブルに横たわる彼女の肩を掴み、抱きかかえるようにしてテーブルから下ろす。
「立ちっぱなしで疲れた」
 呟くと、彼はレジーナを後ろから抱えたまま、そばにあった椅子に腰を下ろした。レジーナの尻を軽く持ち上げて囁く。
「欲しいだろ? 上から座れ」
 レジーナの濡れそぼった秘唇に、グレンの限界まで昂った器官が触れる。彼は挑発するようにそれを軽く動かして、レジーナの襞の中で滑らせた。
 もう何も考えられない。たったひとつのことを除いて。
 矜持も道徳も意地も忘れ、レジーナは尻を突き出して自らグレンの男性器を探った。縛られたままの両手が、グレンの体に突き当たる。彼女は無意識に指先で、その服に覆われた硬い腹筋を撫でた。
「んっ……」
 微かな呻きと共に、やっと探り当てたものに自分の膣を押しつけて腰を落とす。
 脚を大きく開き、膝を割って腰を屈める女の仕草は、グレンには滑稽で、淫靡で、愛らしく映った。   
「うっ……あ……ああああっ!」
 悲鳴のような叫びが、レジーナの口をついてでる。
 軍の入城当時には毎夜のように肌を合わせていた男と繋がるのは、ほぼひと月ぶりだった。体を引き裂き、こじあけるようにして、彼自身が入ってくる。その熱さ、圧倒的な頑丈さが与える重い官能は、レジーナがグレンに対して抱えているわだかまり全てを、跡形もなく押し流した。
 グレンは膝の上に抱えたレジーナを、座ったまま突き上げた。レジーナの体が波打ち、視界が揺れる。尻が弾み、下へと落ちるたびに、男の肌と陰毛の感触を覚えた。
「うあっ……あっ。ああああっ」
 断続的に深い叫びを上げながら、レジーナは上りつめていく。体の中心を背後の男のものが埋め尽くして満たし、ぬめって熱くなった膣壁を往復している。
 激しく上下に体が揺れ、もはや平衡感覚すら危ういというのに、背後から揺れる乳房を握り締める掌の感触はよく分かる。体中が熱く燃え上がっているレジーナは、乳首を擦られる僅かな刺激にも、悲鳴をあげるほど快楽を覚えた。
 汗ばんだ肌に、長い髪が幾束か張りつく。そうでない髪は彼女の体に合わせて弾み、汗と体臭を散らした。揺れるふたりの重みを支えた椅子が、ぎしぎしと軋んだ。

「立って。このままじゃ、椅子がぶっ壊れる」
 一度動きを止めたグレンは、レジーナの胴を抱えるようにして、下肢を繋げたまま椅子から立ち上がる。
 なすがままに立ち上がったレジーナの背中で物音がすると、手首に巻きついていた皮のベルトが外れた。その解放感に恍惚となる。
 しかし動くこともできずにいるうち、レジーナは再び上体をテーブルにうつ伏せられた。突き出された小振りの尻の奥に、緩く繋がったままの肉茎が、もう一度深く押し込まれる。
「あうううっ……!」
 体をのけぞらせ、喉の奥からあられもない声が飛び出す。
「いいなあ、レジーナ。気持ちよさそうだな」
 うつ伏せに屈服させたレジーナを貫く男の声も、情欲に上擦っている。普段は聞けないその響きは、彼女の体をさらに熱くさせた。
「もっと喚けよ。隣で立ち聞きしてる小僧にも、どんだけ気持ちいいか聞かせてやれ」
 グレンはさらに腰の動きを早めた。もはや声を抑えることもかなわず、突きこんでくるその律動に合わせ、彼女は甲高く叫ぶ。
「ああっ! あーっ! あっ、あっ、あぅ、あ……!」
 突き入れられるたび、レジーナの腰がテーブルの縁にぶつかる。腰骨が僅かに痛んだ。しかしその動きが止まることは決して望まなかった。豊かに垂れた乳房とその先端が、食卓の上でこすれる。その刺激も甘美だった。
「レジーナ」
 やがてグレンは深く息を吐いてレジーナの名を囁くと、うつ伏せた彼女の体を上から抱いた。尻にひときわ強く、男の腰が押し付けられる。体の中で、彼の熱い劣情が弾けた。


 少しの間、呼吸を整えると、グレンはすぐに体を離した。熱い重みが背中から消え失せる。体内に入り込んでいたものが抜け、脚の間からぬるい液体が流れ出すのが分かる。
 レジーナは服の裾を直しながら、振り返って体を起こした。
 グレンは力を失い始めている下半身を拭っている。何かと思えば、はぎ取ったレジーナの下着を使っているではないか。
 呆れたものの、咎める気力も無かった。どうせ葡萄酒にまみれてしまったのだ。
 レジーナが鳩尾まで引き下ろされた服を直そうとしていると、近寄ったグレンに押し留められる。
「待て待て。ちゃんと拭いてやるから。蜂蜜でべとつくだろ」
 彼はテーブルから、先ほど給仕にもらった湿らせた布を取り上げると、それでレジーナの顔を無造作に拭う。濡れた布は、ほてった顔にひんやりと気持ち良かった。
「いいわよ、自分でやるから」
 レジーナは、むき出したままの胸まで拭おうとするグレンから布を取り上げようとした。
「こんな時に遠慮すんな」
「遠慮じゃない。いいから、あんたもズボンの前ぐらい閉めなさいよ」
「説教くせーなあ」
 ぼやきながらもグレンは布をレジーナに手渡し、下着の紐を結んで、ズボンを引き上げた。
 その間にレジーナは彼に背を向け、手早く肌に付いた蜂蜜と唾液を拭って元通りに服を直した。
「じゃあ、部屋行くか」
 胸元を留める紐を結んでいると、グレンに手を掴まれる。
 鼓動が甘く弾んだ。体の中に、再び熱いものが息づく。それを押し込めるように、レジーナは彼の手を振り払った。
「なにが、じゃあなのよ。用が済んだら、とっとと寝なさいよ」
「用は済んでねえよ。お前、今日まで俺に四回負けてるんだぞ。あと三発やらせろ」
 振り払った手をもう一度つかまれる。今度はがっちりと握り込まれた。
 あたしに飽きたって言ったじゃない。
 褐色の瞳を見つめ返しながら、レジーナはしかしそれを口にはしなかった。今言うべきなのは、そんな言葉ではない。
「お断りよ」
 睨み上げながら吐き捨てると、男は冷めた嘲笑を浮かべた。
「本当に懲りないな。断れる立場じゃねえって、何回言わせんだ。また素っ裸で、寝室まで配達されたいかよ。それとも兵舎に連れて行かれたいか? 奴らの目の前でヤッてやろうか」
 グレンの眼光は、ただ冷たい。本気で言っているのかどうか分からなかったが、それをためらう理由が彼にはあまり無いことに思い至る。
「……分かった」
 屈辱をこらえて呟くと、表情を緩めたグレンは馴れ馴れしくレジーナの肩に手をかけ、食堂の出口へと導いた。

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~ Comment ~

感謝 

師走の御多忙の折、こちらのブログにアップしていただいて恐縮です。
すでに、『小説家になろう』様でストーリーの面白さは堪能させていただいておりますが、こちらのブログはやはり、読みやすいです。

私は、先生が本格的な小説と同じ文体と文章構成をされているところが特に気に入っております。

  しかし、1つの御話が長く、その中で様々な場面があって、それ自体が面白い上に、その1つ1つが絶妙な緩急を伴って結びつけられているし、大勢の登場人物の心理や行動の描写があるので、こちらのブログのように、ちょうどいいところで区切れていると、より明確に、ストーリーの緩急を味わえるし、登場人物の心理や性格が身に迫ってくるように感じられます。

 なんというか、実際の書籍が物理的なページの制約があるのに似た感じが味わえるというのに近いのかもしれません。
 私は小さいころから本が好きだった古い人間なので、そう感じるのかもしれませんが。こう、次はどうなるんだろうとわくわくしながらページをめくり、ページをめくるごとにストーリーにとらえられていく感覚というか・・・そういったものが、実は結構好きです。

今回も、抵抗を完全に放棄したわけではない被支配者と、それをわかっている支配者の緊張感あふれる場面と恋人のような至福の甘やかな時の交錯が鮮明に伝わってきました。
   

  個人的には、こちらには、ストーリーに合う画像があるのも嬉しいです。

  でも、これだけのストーリーを無料で提供していただいている上に、先生にとっては2度手間でもあるわけで、その点は本当に申し訳なく思います。
  またとても楽しませていただいて、感謝申し上げます。

RE: 文香さん 

こちらこそ、続きを読んでいただき、コメントまでいただいてありがとうございます。

そうですね、投稿サイトのほうは、章ごとに掲載しているので、ひとつの話が二万~三万文字とかざらです^^;
ずらずらずらーっと延々とスクロールしていただくことになってしまいます…。

私はページダウンキーを押しながら、ながーいお話をちまちま読んでいくのが好きだということと、あちらのサイトのデザインにより、一話ごとに目次が縦並びになってしまうので、話数が多いと今度は目次がずらずらー…という風になってしまうのを避けたかった…という事情によります。

ですが、自分も時間が無いと、ながーいお話をイッキに読む時間が取れなかったりするようになってきました。
そうすると切れ目の無いお話を読んでいて中断した後、「どこまで読んだっけか…」と再び読み始める時に前回まで読んだ場所を探すのがちょっと大変だな~と感じるようになりました><

というわけで、ブログのほうは目次のレイアウトもそこそこ自由になりますし、場面ごとにやや小分けにしてお話を掲載しています。
(それでも普通の小説ブログより長めかもしれませんが…)
読みやすいと思っていただけたら幸いです。

私も本は書籍の方が好きなので、書籍スタイルの文体には読んでいても書いていてもこだわりがあります。
ウェブ小説、携帯小説独特の、改行・空行が多い文体はどうも肌には合いません…。
(書籍でもやたら改行が多い小説はありますけど…)

あのページを繰る感覚はたまりませんね^^
こちらのブログでそんな風に感じていただけたら、とても光栄です。

ブログを立ち上げた一番大きな理由は、投稿サイトが各サーチエンジンなどに登録できなかったということなのですが…
上記の通り目次を好きにレイアウトできたり、画像を挿入できたりと、ウェブサイトを作る技術が無くても、若干ながら自分なりにアレンジできるところが嬉しいです。
通常のブログスタイルですと、小説としては読みづらかったりしますが、こちらのテンプレートをお借りしているおかげで、ど素人ブログながら、かなり読みやすくなっていると思います。
二度手間どころか、推敲にもなりますし、かなり楽しんで作業しているので、お言葉をいただいてとても嬉しいです。

画像を褒めていただいて、ありがとうございます。
常々、ご自分で自作小説の挿絵やイメージ画を描ける方が羨ましいと思っていましたので、せめて写真でも…と思って、比較的マシに写ってるのを掲載してます。
素人が古いデジカメ(手ぶれ補正がついてないやつ…)で撮ったので、デキはアレですが…。
お話の都合上、夜景の方がイメージに合うので、夜景撮影に適したカメラに買い替えたいです。

こちらこそ、ありがとうございました!
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