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山間の城の物語」
第二章 千の目

14.迷い子 (2)

2011.02.23  *Edit 

 ニコラスたちが立ち去った足音を聞き、レジーナの膝が崩れた。背中に回ったグレンの手が彼女の体を支える。
 彼はそばにあった椅子を引き、その上に腰掛けると、全裸のままのレジーナを自分の膝の上に横向きに座らせた。レジーナは彼から顔をそむけ、手首で涙をそっと拭う。
「泣くな、レジーナ。冗談だよ」 
 レジーナの金色の髪に大きな掌が触れた。静かに撫でられる。肘で彼を押し退けようとしたが、そのまま頭を引き寄せられた。目尻にグレンの唇が触れる。唇をこめかみへと滑らせながら、彼は囁いた。
「他の男に触らせるわけないだろ。お前がいつまでも可愛げがないから脅かしただけだ」
 本当だろうか。先ほどまでのグレンの表情には、嫌悪に近いような冷え切った無関心しか見えなかった。扉を開ける直前で、レジーナが涙を零さなければ、彼は本当にニコラスたちを部屋に招き入れたかもしれない。レジーナには分からなかった。ただ、複数の男たちに裸体をさらされ、輪姦されるような危機を脱して、安堵のせいで声も出なかった。 
 グレンは、混乱の中にあるレジーナの額にくちづけした。まだ潤んでいる視界に彼の顎が見える。彼は右手で彼女の髪を撫でながら、左腕でむきだしの肩を抱いた。素肌が温かさに包まれる。人の肌は温かい。優しさと錯覚してしまうほど。
 全裸のレジーナを包んでいるのは、グレンの腕だけだった。彼は髪を撫でる手を止め、彼女を両腕でしっかりと抱き締めた。そしてそのまま、しばらく言葉も発さずにいた。膝の上で両拳を握り締めたレジーナは、頬をグレンの鎖骨に押しつけられたまま、やはりじっとしていた。グレンは動かない。耳をかすめる微かな呼吸の音と、レジーナの顔を抱いたまま静かに上下する肩だけが、時間の流れと彼の存在を生々しく語っていた。
 恐慌がゆっくりと収まっていく。代わりに安堵と共に、別のものが浸透しようとしている。

「レジーナ」
 やがてグレンが優しい声でレジーナを呼ぶ。  
 彼はそっとレジーナの頭を離して顔を覗きこんだ。その視線は彼女の胸の奥に届き、ざわつかせた。
 扉を開けるまで氷のように無表情だったグレンは、微笑んでいた。まるで別人だ。その笑みは慈しみに満ちていて、まるでかけがえのないものを愛しんでいるように見えた。
 再び彼女の頭を撫でながらグレンは囁いた。
「もうお転婆娘じゃないんだから、キーキー怒る以外の方法も覚えろ。気が強いのも可愛いけど、度が過ぎるとただの高飛車な性悪女だぞ」
 なんであんたにそんなこと言われなきゃいけないの。
 喉まで出かかった文句を咄嗟に飲み込んだ。
 それに気づいたかのように、グレンは再び破顔した。日焼けした野性味のある顔が相好を崩すと、優しいながらもどこか激情を押し殺しているような、こちらの感情を乱す不思議な表情になる。
「可愛いレジーナ」
 もう一度、低い声で囁きながら、彼が頬にくちづけする。触れられた場所が淡く湿った。
「わかった?」
 額と額が触れた。向かい合った瞳は近すぎて、焦点が合わない。さっさとグレンから離れたかったが、行動の源となる反抗心や自我が溶け出していくようだった。
 グレンの顔が動き、耳に唇が触れる。
 肩を抱いていた手が、もう一度髪の中へもぐりこんだ。髪の生え際を撫でながら、ゆるく巻いたしなやかな髪を、その感触を確かめるように、ゆっくりと弄ばれる。軽く髪が引っ張られ、頭皮からぴりっとした感覚が伝わってきた。
 レジーナの腿がぴくりと動く。グレンは手を止め、再びレジーナの額に自分の額を触れさせた。
「わかった?」
 グレンはもう一度、ゆっくりと問いかける。反射的に首を横に振りそうになった。簡単に他人の言いなりになりたくない。
 しかしあんな風に、士官たちや召使いたち、知らない人間の前で辱められるのは、耐えられそうになかった。
「返事しろ」
 頬を掌で包まれる。触れられた場所は熱かった。
 目を閉じたグレンの唇が重ねられる。下唇を啄ばむように吸われると、不思議な痺れが流れ込んできて、レジーナは思わず目を閉じた。視界が閉ざされると、あとは彼女を包む腕の熱、唇を撫でる舌の感触しか感じられなくなる。

 唇を割って舌が入ってきた。
 男の舌はレジーナの舌を押し退けるようにして、柔らかい粘膜を舐め回す。上顎の裏を探られ、嫌悪と共にぞっとするような刺激がおとずれた。さらに彼女の口内の深くを探るために、グレンが顔を押し付けてくる。唇の隙間から入り込んだ彼の吐息は熱かった。
 舌を捉えられて吸われる。息苦しさと共に、繋がったグレンの唇から魂が吸い出されるような恐怖を覚えた。レジーナは思わずグレンの胸に手を触れさせた。押し退けようとしたが、服の上から固い筋肉の感触が返ってくるだけで、彼の肉体は揺るぎもしなかった。そして彼女もそれほどの力を込めてはいなかった。
 くちづけをしたまま、頬に触れていたグレンの手が、耳を撫で、頭の後ろを撫でる。何度もそうして頭を撫でられた。
 レジーナは父親の記憶がない。母親の記憶も薄く、物心ついた時には修道院にいたので、誰かに頭を撫でられた経験など、ほとんど無かった。夫はあまり彼女の頭には触れなかった気がする。大きな手で包むように頭を撫でられるのは、こんなに安心を呼ぶものなのかと思った。
 やがて彼の左手は、頭から首の後ろ、背中へと滑った。固い掌がレジーナの滑らかな背中に触れる。触れるか触れないかという動きで、背中のうぶ毛を逆立てるように優しく撫でられ、悪寒に似た刺激が走り抜けた。

「レジーナ、返事は?」
 やっと唇を離したグレンが、再び微笑みながら問いかける。長く舌を絡められ、吸われていたレジーナは、息が乱れて頭がぼうっとしていた。
 返事とは何の返事だろう。
 ぼんやりした頭は、何も考えつかない。ただ、何も分からないまま、言いなりに頷くのは嫌だった。彼女は少しの間グレンを見つめ返し、首を振った。
「返事って、何の返事?」
「お前……」グレンは苦笑いしながら、項垂れた。肩が小さく震えている。「本当に強情だな」
「違う。何のことだか忘れちゃったのよ」
 答え終わらないうちに、グレンは彼女の胸をわしづかみにした。レジーナは僅かな痛みに眉をしかめ、力が込められた男の手の熱さに、一瞬だけ陶酔した。
 彼はそのままゆっくりと乳房を揉みしだいた。掌から、言葉で言い表すことのできない、幸福なほどの柔らかさが伝わってくる。女の体より手触りのいいものは他にないと彼は思った。
「ちょっと……やだ」
 レジーナは、彼女を膝の上に座らせたまま胸を弄るグレンから逃げようとしたが、彼の右手で肩をしっかりと押さえられた。
「逃げるな。素っ裸で廊下に飛び出す気か?」
「……なによ、もう私を抱かないって言ったじゃない」
 弱々しくグレンを睨むと、乳首がつまみ上げられた。
「あっ」
 痛みに似た甘い刺激が走り、レジーナはかすれた声をあげた。彼女の様子を見ながら、グレンは笑いを漏らす。
「嘘に決まってんだろ、そんなの」
 指先で桃色に染まった乳首の先端を優しく撫でられる。穏やかな動きだったが、その下で蕾は見る間に尖っていく。息が止まるような快感が流れ込んできた。下腹部に切なさが溜まり、レジーナは脚をしっかりと閉じる。小振りの尻がグレンの服の布地に擦れた。
「ほら、ちょっと触られただけで固くなっちゃって、乳首の方がよっぽど素直だぞ」
 グレンに嘲笑され、顔に血が上った。何も言い返せないでいると、指先で乳首を弾かれる。
「あっ……!」
 鋭く切ない刺激が突きぬけ、レジーナは再び掠れた悲鳴のような声をあげた。
「気持ちいい?」
 首を傾けたグレンが、レジーナの瞳を覗き込む。彼の顔には、いつもそう聞いてくる時のような冷笑ではなく、あたたかさを感じさせるような優しい笑みが浮かんでいた。子供を見守る父親のような、欲望を感じさせない表情であった。
 しかしそうしながら、グレンの左手はレジーナの乳暈を指先で探っている。
 もう一度彼の顔が近づくと、ふたたびくちづけされた。唇が触れ合うだけの、ごく簡素な接吻だった。
 グレンの顔はそのままレジーナの胸に落ちる。先ほどまで彼が玩んでいた乳房に、今度は舌が触れた。
「や……っ」
 レジーナは体を引こうとしたが、やはりグレンの右腕に押さえられ、動けなかった。日焼けしていない、白い乳房を男の舌が這い回る。鎖骨を時折グレンの前髪が撫でた。彼の髪は微かに湿っていて、果実の香りを放っている。先ほどレジーナが引っ掛けた葡萄酒の匂い。鼻の奥に入り込む芳香が、彼女を淡く酩酊させた。
 もう片方の乳房を左手で玩んだまま、グレンは舌で滑らかで柔らかく、弾力のある女の乳房を味わった。レジーナの素肌はごく僅かに塩辛い。
 腹や腕はすっきりと引き締まり、筋肉が浮いているほどなのに、彼女の乳房がこれほど豊かなのは不思議であった。男に可愛がられるためとしか思えない。可愛げのない本人と比べ、なんて愛らしい乳房だろう。彼が舐め回している乳暈はますます固く尖り、その存在を主張しているようだった。
 唾液にまみれて固くなった乳首に、音を立てて吸いつく。そのまま吸い込むと、彼女は再びかすれた声をあげた。
 赤子のようにそれを吸いながら、軽く歯を立てる。
「んっ……あ……!」 
 レジーナの声は、徐々に切なさを増しているようだった。彼の膝の上で、彼女が落ち着きなく尻を動かしている。レジーナの胸から顔を離して、彼女の下半身に目を向けると、薄い褐色の陰毛が生え揃った恥丘が、左右に艶かしくくねっているのが見えた。
 やはり女はかわいい。
  
 乳房を弄っていたグレンの手が、レジーナの下半身へと伸びた。彼女は脚を閉じていたが、強引に掌をねじこまれ、内腿を押して広げさせられる。
「いや」
 レジーナの声には、それまでのような張りはもう無かった。触れられた内腿から、痺れるような刺激が、体の芯に流れ込んでくる。脚にも力が入らなかった。
 グレンは指先を脚の付け根へと滑らせる。そこは既にぬるりとした液体に濡れていた。
「あ、もうこんなに濡れてるじゃん。もしかして、ニコラスたちが来る前から濡れてた?」
「知らない……」
 顔を覗きこんでくるグレンと目が合わせられない。彼女は視線を横へそらした。 
「こら、レジーナ」
 グレンの顔が追いついてくる。声は低く冷えていたが、彼は相変わらず微笑んでいた。
 再び唇が重ねられた。もう一度舌が入り込んでくるのと同時に、脚の間の秘唇にグレンの指先が入り込む。愛液で濡れたそこは、男の指を簡単に受け入れた。
 舌が口内を探る唾液の音、指が濡れた秘所を前後に探る愛液の音が混じり合う。どちらも淫靡で、レジーナの思考から、この場に関係ないものを削ぎ落としていく。   
 襞の内側を探っていた指先が、濡れた音を立てて体の中に入り込んできた。
「ああっ! はあっ……!」
 レジーナはこらえきれずに、甲高い声を漏らした。熱い塊が体の中心へ届こうとしている。体の内側は外側より鈍感だ。今膣に忍び込んだ指先の感触も、皮膚のように敏感には捉えない。ただ重い快楽だけを、脳天に直接伝えてくる。
 体内で指が蠢く。さらに奥へと中指が入り込み、濡れた秘唇にグレンの掌が触れた。指先が彼女の膣の最も深い部分を突く。飛び抜けて重い快楽が、ずんと全身を貫いた。
「うああっ……」
 レジーナの喉から、世にも切ない呻きが漏れた。体の奥底、子宮への入り口は、彼女が最も深い悦楽を感じる部分であった。夫は知らない。グレンに気づかされ、彼とレジーナだけが知っていることだ。
 グレンの膝に座り、横抱きにされるように、彼の右手に背中を支えられながら、レジーナは体を仰け反らせた。
 突き出された丸い乳房に、グレンが再び唇を寄せる。乳首を瞬間的に強く吸われ、びりびりするような刺激に襲われた。愛撫を施され、興奮してきたレジーナの肉体は、ますます敏感になっている。
「奥の方が感じるんだよなあ。もう一本入れていい?」
 レジーナが愉悦に酔い、答えられずにいるうち、濡れて開いた膣を押し広げて別の指が入ってくる。
「はあああっ…!」
 もう一度上体を仰け反らせたレジーナは、無意識に左手でグレンの服を掴んで握り締めた。
 彼女の様子を満足そうに見下ろしたグレンは、温かく濡れた、柔らかい秘肉に差し入れた指を前後に動かし始めた。
「あっ! ああっ! うあ、あっ、あっ……!」
 指先で何度も最奥を突かれ、レジーナは声をこらえることもできずに、体を反らせたまま僅かに腰を動かしている。男の指をねだり、誘うような動きだった。
 グレンの指が出入りするたびに、脚の間からは愛液が弾ける湿った音が聞こえる。あわせて体も前後に揺れ、レジーナの頭の中は攪拌されていく。彼女の秘所から溢れ出した愛液は尻へと滴り、グレンの服を湿らせていた。
「レジーナ」
 目を閉じ、体の芯からほとばしる恍惚に浸っていた彼女は、低い声で名前を呼ばれても瞼を開かなかった。
「レジーナ」
 もう一度、ゆっくりと名前を呼ばれ、グレンに右腕で上体を起こされる。彼の左手は、まだレジーナの体の中でゆるゆると動いていて、燻るような切なさをもたらしていた。
 唇が重ねられる。何を言われたわけでもないが、そこから彼の意思を感じたように、レジーナはやっと目を開けた。グレンはまだ柔らかく微笑んでいる。
「すごい濡れてるぞ。……気持ちいい?」
 レジーナの顔が熱くなった。瞳が潤む。グレンは目を逸らさず、瞬きだけをはさんでレジーナの瞳を見つめ続けた。膣を探る指先の動きは、徐々に緩やかになっていく。レジーナは答えることもできずに、ただ彼を見つめ返した。唇が震えて、息が詰まりそうだった。

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~ Comment ~

NoTitle 

グレン…レジーナを完全征服しちゃうのでしょうか…
あんな思いをした後に優しくされちゃうと
やっぱり落ちちゃいますよね~。
う~ん、やっぱりグレンはドSですね~^^
今回もとっても面白かったです。
また次のアップ楽しみにしてまーす。

RE: 明日香さん 

コメントをいただき、ありがとうございます!

ほんとですね。
日々ビビっている人に、ふっと優しくされたりすると、急にその人がいい人に見えてきたりしますよね~^^;

レジーナさんも似たような心境だろうと思われます。
相手の手だって分かってても、深層心理は思うようにはなりませんからねー><

グレンは常に自分が優位に立っていたい人なので、やっぱりどSですねえ(笑)
逆に言えば、器がちっちゃいんじゃないかとも言えますが…^^;

このお話のやりとりも、かなり前から考えていたのですが、いざ書いてみるとスパイスが足りないというか、切れ味に欠ける仕上がりになってしまいました…。
引き続き修行します。

週末には続きを更新したいと思います。
お時間がある時に、またお付き合いいただければ嬉しいです。


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