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ココナッツ図書館 夜間書庫

魔女とコヨーテ」
第六話 道の先

第六話: 道の先 7

2009.10.21  *Edit 

 窓から入り込んでくる、通りの喧騒は静かになってきていた。真夜中を過ぎた未明、夜明けが近いのかもしれない。春の夜は短い。隣室の男女の声も、いつの間にか止んでいる。
「助けてくれて、ありがとう」
 嗚咽もなく、静かに流れて止まった涙の後、シェリルは顔を上げた。コヨーテはずっと彼女を見下ろしていたらしい。静謐な眼差しとぶつかる。彼の茶色の瞳を覗き込んだまま続けた。
「西から戻ってきて、私を助け出してくれて、ありがとう」
 彼は微かに口元を吊り上げ、再びシェリルの髪を撫でた。瞳には安堵が浮かんでいたが、そのさらに奥に見えたのは、確かな落胆だった。
 彼の魂の深淵を垣間見た気がした瞬間、彼女の心は震えた。微かな戦慄を感じながらも、ひどく惹きつけられた。
「手首は縫い跡が残っちゃうかもね」
 コヨーテは苦く微笑みながら、まだ薄く包帯が巻かれた、シェリルの左手を掴んだ。
「……あなたが縫ってくれたの?」
「術だけじゃ塞がるのに時間がかかりそうだったからね。……もう、あんなに自分を傷つけないでよ。綺麗な手首なのに、もったいない」
 彼の手が静かに彼女の手首を握った。意識を取り戻したばかりの頃は、動かすと引きつるような痛みがあったが、今はほとんど感じられない。
 あの夜の出来事を思い出そうとしたが、記憶は曖昧だった。仲間たちの亡骸を見つけ、憤怒に燃え上がって、自らの手首を切り裂き、血潮をもって精霊を召喚したことは断片的に覚えている。
 溜め息のような小さな笑いを挟みながら、コヨーテは話を続けた。
「驚いたよ、ほんと。あいつらにナイフ投げつけられても、君、平気で立ってるんだもん。巻き込まれるつもりはなかったけど……やっぱり、ほっとけなかった」
「あれは何?」
 シェリルの問いかけに、彼女が差す物が分からなかったらしく、彼は首をひねった。
「あれって?」
「あたしが召喚した精霊を帰しちゃった……」
 言葉にしようとしただけで、あの時に恐怖が甦って、背筋が僅かに震えた。
 彼女が喚んだ精霊の司を、黒い嵐のような恐怖に陥れて、彼の元素界へと還らせた、あの闇の色の巨大な鴉。脳の隅々まで凍りつかせるような、純然たる恐ろしさは、かつて一度だけ感じた覚えがあった。
 二年前、美しい谷の村を、コヨーテが踊り子と共に去ってからの顛末は、その後の海辺の街での事件の後に、彼に話したことがある。その時の彼は、驚いたような顔でシェリルの話を聞いていただけだった。
 あの夜廃屋で、まるで彼女が喚んだ精霊を還すような折り合いで現れたあの鴉が、どこからともなく自然に沸いて出たとは思えない。
 コヨーテは質問に答えず、じっと彼女を見つめ返していた。瞳の奥に、またあの底知れない深い感情がよぎるのが見える。
「……知らないならいいけど」
 好奇心をこらえて、彼女は呟いた。無邪気な詮索によって、彼を傷つけたくはなかった。
 コヨーテは、幾らか瞳を揺らがせながら、シェリルを見つめている。

「君さ、親はいるの?」
 沈黙の後に、彼の口からは全く違う話が飛び出した。
 はぐらかされたのは残念だが、コヨーテが答えたくないなら、無理強いはしたくない。落胆を飲み込んで、シェリルは小さく頷いた。
「いるよ」
「あ、そりゃ、いるだろうけど……まだ生きてて、元気なの?」
 質問の意図は分からなかったが、素直に頷いた。寛いだような表情で、彼は続ける。
「王都にいるの?」
「ううん、北東の自治都市」
「へえ。やっぱり大学の導師か何か?」
「ううん、商売人」
 ぽかんと彼女を見た後、コヨーテは声を上げて笑った。
「あっ、そう。商人ね。あははは」
 そのまま顔を伏せて笑い続けている。彼が笑い上戸なのは知っているが、あまり長く笑われていると、馬鹿にされた気もする。
「いやさ」ややあって、コヨーテはやっと顔をあげた。「君も下級貴族の娘だと思ってたんだよ。頭はいいし、礼儀作法も知っているし。ただ口が悪くて、普段の動きがガサツだからさ、それは冒険者になってから身についたのかなと思ってたけど……。商売人ね。なんか、納得。すごい納得した」
 柔らかくシェリルの肩を抱き、ひとしきり肩を震わせて、彼は尋ねた。
「何の商売やってるの?」
「色々だよ。草で編んだ紙が作れるところだから、本が多かったかな」
 幼い頃の記憶を辿りながら答える。
 八歳の時に魔術師ギルドに預けられたので、生家での思い出は限られているが、不自由のない生活だった。
「色々ってことは、大きい家なんだ?」
「町の中ではそこそこね。写本のギルドの元締めでもあったし」
「じゃあ、字はそこで覚えたの?」
「そんな感じ。家には本がいっぱいあったから……」
 紙の生産や、それを使った製本の技術が発達していたシェリルの生まれた町では、彼女の父はそれなりに裕福な商人であった。
 こじんまりとした、蜂蜜色の石を使った建物が並ぶ、川沿いの美しい町の風景は、幼い頃のことながら記憶に鮮明に残っている。町を通る街道は大きくはないが、川を利用した交易で町は栄えていた。
 父親は商売柄本に馴染みがあり、近くの小領主の娘であった母親も、嫁いでくる前から書物や芸術に関心があった。
「家には書庫があってね、写本の他にも、母が趣味で集めた古書が結構あったの。私は読めもしないのに、昔から本が好きで、従兄弟や叔父さんに少しずつ字を教えてもらったんだ」
 コヨーテと知り合って二年以上経つが、幼い頃の話などしたことはない。格別話したいとも思わなかったし、彼も特に興味がありそうではなかった。だが水を向けられると、するすると言葉が出てくる。
「へえ……兄弟はいなかったの? お兄さんとか」
「いるよ。でもあたしが一番上。あとは弟が二人と妹が一人」
「長女だったんだ。へえ」コヨーテは再び面白そうに笑い声をあげた。「自治都市のあたりなら、女でも家を継げるんじゃないの? お父さんの跡を継ぐ気は無かった?」
「無いよ。商売なんて気を使ってばかりでめんどくさいもん。お母さんがあたしのこと可愛がって甘やかしたから、好きなことにしか興味持てなくなっちゃったの。お父さんを手伝おうなんていう気、無かったよ。お父さんは弟の方に目をかけてたし」  
 写本ギルドの親方であった叔父に字を習い、小さな頃から大人のように本を読み始めた利発なシェリルを、母親は非常に可愛がってくれた。芸術に親しんでいた母は、吟遊詩人や彫刻家、絵師を呼び、歌を歌わせたり、壁画を描かせていた。そんな家で育ったシェリルも、自然と芸術に興味を持つようになった。裕福な家では、食べる物はもちろん、着る物にも困らず、母親はシェリルが望むように、金をかけて服を仕立ててくれた。
 他の大多数の人間と比べれば、幸せな少女時代だったと言える。
 転機のひとつは、妹が生まれたことだった。
 それまでシェリル一人に関心を向けていた母親の心は、新たに生まれた小さな妹へと向けられてしまった。
 母と一緒に書物や芸術に親しんではいたが、実務や家事については全く興味が無かったので、隣にいた母を失うと、家の中で過ごす時間が、ひどく孤独でよそよそしいものに思えてきた。
 不幸なことに、母に守られて繊細に育った少女は、周囲の大人が向けてくる関心の裏側の、義理と退屈に早々と気づいた。誰もが半歩、夢と芸術の世界にいるシェリルを扱いかねていることをすぐに知ってしまった。
 妹はシェリルとは正反対に、健やかに無神経な赤子だった。しかし大人なみに書物を読みこなし、教養に溢れた彼女より、誰もが泣くことしか知らない、無力な妹を可愛がった。
 写本ギルドに買い付けにきていた、ある見習い魔術師が、シェリルの才能と教養――そして恐らく孤独――に気づき、王都の魔術師ギルドで引き取りたいと申し出た時も、シェリルが嫌がらなかったので、両親も反対はしなかった。扱いづらい子供を、嫁入りより遥かに気遣いの少ない、王都の大学に預けることができて、内心安堵していたことだろう。
「ギルドに来て、今の師匠に引き取られてから、ずっと魔術の修行してきたんだ」
 シェリルのひとり語りを、コヨーテは時折相槌を挟みながら聞いていた。
「楽しかった?」
「今思うとね。でも当時はただ面白くて、つらかった。その繰り返しだった気がするな」
 物覚えのいいシェリルは飲み込みも早かった。
 しかし広大な魔術と知識の世界では、すぐに壁にぶつかった。その度に辞めて家に帰りたいと思ったが、もはや家に居場所はないことを思い出した。何もできない小さな赤ん坊に、家族や使用人までの関心を奪われたと思っていた彼女は、それなら何かできるようにならなければ、あの無力な赤子以下だと言い聞かせ、壁を越えるまで、黙々と努力を続けた。
 師匠はシェリルを慰めてくれることはなかったが、いつも背後から温かく見守り、壁につまずいた彼女が歩き出すまで励ましてくれていた。
「師匠はね、すごく綺麗なおばあさんだったけど、昔は冒険者として、あちこち旅して、遺跡を探索したり、怪物を退治したりしてたんだって。だから、優しかったけど、甘えさせてはくれなかった」
「それで、君もギルドを出て冒険者になったの?」
 穏やかに見つめ返す彼に頷いてみせる。
 抱き合った後、こうしてふたりでゆっくり話すことは初めてかもしれない。大抵、疲れてそのままどちらかが──あるいは両方が──眠ってしまうか、慌しくすぐに動かなければならないことが多かった。それに今までは互いのことを話す必要など無かった。
「十四の時、教皇生誕の聖地にある写本を読みたかったから、いい機会だと思って、一人旅のついでに独立したの」
 その後のことを口に出すのはまだつらかった。ギルドでは若いのに有能だと認められていたシェリルだが、一歩世間に出れば宿を取ることもできなかった。怯えて縮こまる彼女をマライアとの出会いが救ってくれたのだ。
 昔の思い出が溢れ返り、瞳の奥が再び熱くなる。きっとこの先も何度も、何十夜も、同じ悲しみに苦しまなければならないだろう。けれどそれを受け止めてみる覚悟はできた。

「君はどうする?」
 言葉に詰まり、瞳を潤ませたシェリルの頭を撫で、コヨーテは呟いた。言葉の終わりと同時に、温かい掌が髪からゆっくり離れる。
 質問の意味を問うようにシェリルが見返すと、彼は話を続けた。
「さっき聞いた通り、僕らには賞金がかかってる。暗殺者や盗賊は勿論、傭兵や冒険者まで僕らを狙ってくると思う。それに、暗殺者ギルドも刺客を放ってくるかもね」
「なんで……。事情を知りすぎたから?」
 彼は首を振った。
「それもあるだろうけど、第一の目的は指輪だよ。まだ僕か君が持っている可能性があると思ってるんじゃないか」
「でも、あれは奴らの目の前で、あたしが溶かしてやったんだよ」
 弾けるほど灼熱し、一瞬で形を失って滴り落ちた白金の指輪の感触は、まだ覚えている。精霊と同調していた彼女は火傷を負うことはなかったが、そのとてつもない熱さ自体は、皮膚に刻まれている。
「本物だと信じてないんでしょ。白金はそんなに簡単に溶けないからね。──それに暗殺者ギルドの幹部ともあろう者が、苦労して盗んだ指輪を目の前で魔女に溶かされましたなんて、どのツラ下げて辺境伯に報告すんの。僕か君を引きずってでも辺境伯のとこに連れて行って、僕らの口から事情を説明させたいはずだよ。自分たちの面子の為にね」
 シェリルは目を閉じて、深く嘆息した。激情にかられて、また厄介な事態を自分で引き起こしてしまったのだ。
 暗殺者ギルドの狙いは指輪だ。シェリルたちのことなど、どうでもよかったのだ。指輪さえ渡しておけば、これほど連中が彼女たちに執着することもなかったはずだが、仲間を殺された憤怒と絶望のままに、命綱となる指輪を、形を無くした価値の無い液体金属にしてしまった。もう元の指輪には戻らない。
 けれどあの時は、失われたものは決して戻らないのだと、何が何でもあの赤毛の男に思い知らせてやりたかった。なのに、男はまだ指輪が偽物で、本物をシェリルかコヨーテが持っているのではないかと疑い、彼女たちを追っている。
 意味が無かった。あの冷酷な赤毛の男に、彼女の嘆きは通じなかった。ただ危険を招いただけだ。
 やはり確実に殺しておけばよかった。
 怒りと虚しさがこみ上げ、思わず両手で額を覆うと、伸びたコヨーテの手がそれをそっとどけた。
「連中は執念深いよ。それに生き残った教皇庁の連中が僕らの人相を見ている。向こうからも追っ手がやってくるかもしれないし、奴らがことを公にする覚悟を決めれば、この近辺の貴族や役人にも手配が回るかもしれない。このままだと危険だ」
 シェリルはやや険しくなった彼の眼差しを受け止めながら、薄い唇が動いて言葉を紡ぎ出すのを、他人事のように眺めていた。
 一度口を閉じた彼は、間を置いて尋ねた。
「シェリルはどうするの? 自治都市の親元に戻る? それとも魔術師ギルドに戻る?」

 唇を引き結んで彼を見つめる彼女に、抑揚の少ない声が降ってくる。
「根無し草みたいな生活を、王領の近辺で続けていたら、本当に命が危ないよ。親がまだ生きているなら、魔女と冒険者の名前を捨てて、実家で保護してもらうのが一番安全だし、魔術の研究を続けたいなら、ギルドに戻るのがいいと思う」
 そばにいると言ってくれたのに。
 安らかだった鼓動が再び早くなり始めた。言葉も出ずに、胸の奥で慄くかたまりを抑えようとしている内、コヨーテはさらに続けた。
「僕は西の辺境に行く。こんな状態じゃ、とても今までの仕事なんかできないし、他の仕事に鞍替えするっていうのも簡単じゃないからね」
「……あなたは、親元へは帰れないの?」
 シェリルの問いに対して、彼は柔らかく微笑んだ。
「先に君の答えを聞かせてよ」
 コヨーテの褐色の瞳に何が浮かんでいるのか、よくは分からなかった。拒絶の予感に怯えながら、それでも最後の機会くらい、自分に正直になってもいいと言い聞かせて口を開く。
「迷惑じゃなければ……一緒に西に行ってもいい?」
 答えもなく、彼は自分の額をシェリルの額に押し当て、片手で彼女の背中を抱いた。手を伸ばして彼の背中に触れると、彼女を抱き締める彼の腕にも力がこもった。肌と肌が触れ合う。こんなに優しい温かさを持つものを、他に知らないと思った。

 ひとしきり互いの体温を溶かすように、体を寄せて抱き締め合った後、シェリルは右耳に手をかけて、寝る時も身につけている、紫水晶の耳飾りを外した。軽く驚きを見せるコヨーテの前で、左耳の分も外す。
「これ、売って。西に逃げるお金に換えて」
 彼の目の前に二つの紫水晶を差し出すと、彼は目を見張って言った。
「だって、大切な物じゃないの?」
 以前彼女を助ける代償に、コヨーテはこの紫水晶の耳飾りを奪おうとしていた。師匠から譲り受け、彼女の念がこめられた、彼女との絆の品である。その時結局、シェリルは耳飾りを渡すより、貞操を差し出す方を選んだ。どれほどシェリルに取って重要な品物かは、彼もよく知っている。
「大切だけど、もう持っていられないから」目を伏せて首を振る。「精霊を勝手に呼び出した件で、師匠に呼ばれているの。これを身に付けたままだと、あたしの居所が分かっちゃうから」
「ギルドには戻らないの?」
「戻ったら、多分もう出られない。あんな大きな精霊を勝手に呼び出して、暴走させようとしたんだもん。奥義を封じられるかもしれないし、少なくとももう外で魔術を使うことは許してもらえないと思う」
 彼女から受け取った耳飾りを、掌で居心地悪そうに転がしていた彼は、小さく呟いた。
「……魔術師ギルドを捨てるの?」
「外にいたいから。一生あの大学の中で、研究に打ち込む意味が、もうあたしには分からない。他の生き方もあるかもしれないのに、ギルドに戻ったら、もうその道しかないもん」
 安全を捨てて自由を選ぶシェリルを、痛々しいような目でコヨーテが見つめる。
 王都の魔術師ギルドは、王領近辺の大学と魔術師ギルドを統括している。そこから逃げるように抜けることは、他のギルドからも逃げ回らなければならないということだ。シェリルがずっと軽蔑してきた、もぐりの魔術師に堕ちることになる。いや、ギルドに所属していなければ、魔術師を名乗ることも許されない。
 しかし、ギルドに戻る気にはやはりなれなかった。何らかの罰が待っているはずだ。身体を傷付けられるような罰は無いだろうが、籍を剥奪され、奥義を封じられ、生家に帰されるかもしれない。
 生家に戻ることも、とても考えられなかった。八歳の時以来、家を出ていた娘が、いい年に成長し、今更戻ったところで、誰もが困るだけだろう。風の噂で両親が存命であることくらいは知っているが、健康かどうかまでは分からない。とうに弟が家を継ぎ、嫁をもらって子供くらいできているかもしれない。生まれた家はかけがえのない場所であるが、もはや戻るところではない。
「じゃあ、ひとつでいいよ。もうひとつは君が持ってて」
「いいの。助けてくれたお礼に、ふたつともあげる。それであたしを西まで連れていって」
 そんなつもりはなかったのに、まるで彼に自分の護衛を頼んでいるような言い草になる。一瞬後悔したが、それでいいのかもしれないと思った。彼との出会いや今までの関係を考えれば、ふさわしい。
「……分かった。じゃ、貰っておく」
 受け取った耳飾りを燭台の下に丁寧に置き、コヨーテは彼女の額に唇を寄せた。
「すぐに売ってね。持っていると、場所を探知されちゃうから」
「分かったよ。できるだけ高く買ってもらうから」
 先日ギルドに寄った際に、胸をよぎった不吉な予感が現実のものになってしまった。師の腕を飛び出したシェリルは、もう戻れない。この耳飾りを手放してしまえば、師との絆も断たれてしまう。心細さに声を詰まらせる彼女に、彼は優しく答えた。
 名声、家族、師や恩人、そして仲間。彼女を包んでいたものは、全て失われて削ぎ落とされてしまった。襲ってきた孤独に肩を震わせるシェリルを、ただ一人残った男がきつく抱き締めた。それは決して彼女の孤独を慰めることはなかったが、無明の闇の中に小さなひとつのともし火を見つけたような、悲しいほどにささやかな安堵を覚えさせた。 

「話が途中だったね。僕の親の話」
 腕を緩めたコヨーテは、いつものように微笑みながらシェリルの顔を覗き込んだ。
「僕の親がどうしてるかは知らないけど、多分まだ生きてるんじゃないかな。死んだって話は聞かないから」
「どこかの下級貴族なの?」
 彼女は先ほど彼が、彼女の生い立ちを尋ねた際、『君も下級貴族の生まれかと思った』という一言を聞き逃していなかった。言葉を素直に読めば、彼こそ下級貴族の生まれだと言っているように聞こえる。
「そうだよ」コヨーテはあっさりと頷いた。「貴族っていうのも恥ずかしいかな。小さな領地の総督の、そのまた分家だよ。食べていくのに不自由はない程度の財産はあったけどね」
 正直に言えば、肩透かしを食わされた感がないでもない。彼の思わせぶりな態度や、能力、知識からして、もっと特殊な家に生まれたのではないかと、彼女は漠然と考えていた。
「そうなんだ……。亡国のダメ王子か、先祖代々の暗殺者稼業とか、実は人間じゃなかったとか、そういう生まれかと思った」
「何ソレ、ダメ王子って……。普通のちょっと裕福な家だよ。君んちと似たようなもん。父親の家系は、本家に仕える、領地を持たない騎士で、母親は公爵家の親戚筋だから、僕がレナード公子に似ているのも、理由の無いことじゃないのかもね」
 そもそもコヨーテと出会う機会となった、公爵家の三男の名前を聞き、胸が弾んだ。
「それで、辺境伯に雇われたの?」
「きっかけにはなったよ。伯爵家のお嬢さんは、許婚の絵姿も見たことないっていう話だったから、別に似てなくてもよかったんだけどね、辺境伯が僕を気に入ってくれたんだ」
「さっきも聞いたけど、家には戻らないの?」
 シェリルの質問に、彼は視線も揺るがせず、ただ苦笑いをして答える。
「戻れないねえ。理由も君と同じようなもんだよ」背中にあった彼の手が上に滑り、髪に触れて撫でる。「僕の家は、代々本家に仕える騎士だったんだけど、僕は昔から体が弱くて、とても騎士にはなれなさそうだったんだ。兄が二人、弟が一人いたから、父親は別に構わなかったらしいけどね」
 謎めいたコヨーテが、どんな風に生まれ育ったのか、シェリルはずっと興味があったが、彼に尋ねたことはなかった。名前すら教えてくれない男が、生い立ちのことを語ってくれるとは思えなかったし、すすんで話したくなるような過去を持っている男には見えなかったからだ。しかし彼女が勝手に想像していたより、生まれは平凡であるらしい。
「これでも子供の頃から頭だけは良くてね、唯一の女の子だった、僕の姉を亡くしてた母は、娘の花嫁修業の代わりに、僕の教育に夢中になったんだ。
 知り合いの伝手で、家庭教師を雇って、僕に読み書きだの古代語だの教え込んだんだよ。……それが間違いの元だったんだけど」
 どこかで聞いた話だと思った。初めて彼に会った時、レナード公子に扮していた彼が話していたことと似ている。あれはレナード公子の生い立ちなどではなく、コヨーテ自身の実体験を元にしていたのだ。
 そして幼い頃の彼女の境遇にも、少し似ている。
 哀れみではない、緩やかな共感をもって彼を見つめる。珍しくそんな視線に気づかないように、彼は続けた。
「雇った家庭教師が、実はタチの悪いもぐりの魔術師崩れでね、外ヅラだけはよくて、うまく母親に取り入ったみたいなんだけど……」
「あなたみたい」
 茶化すように呟くと、コヨーテも小さな笑い声を漏らした。
「そうかもね。今思えばいかれた奴だったんだけど、才能と知識だけはあった。覚えのいい僕に目をかけてくれたし、僕も当時はそいつを尊敬してたんだ。で、僕が十歳になるかならないかの頃、僕に魔術の修行をさせたいと親に言って、僕を家から連れ出したんだよ」
 コヨーテは語らなかったが、当時子供の彼が家で抱えていた孤独が分かるような気がした。体が弱く、親の期待に答えられない、家の役に立てないと落胆しているところに、理解者が現れれば、縋りたくなる。その気持ちはシェリルにはとてもよく解った。
「それで、魔術師ギルドに来たの?」
 シェリルの問いに、彼はかぶりを振り、やや冷たい苦味を含めて笑った。
「違うよ。そいつが魔術を学んだ、別のところ」
「どこ?」
「ずっと東。<聖域>だよ」
 
 地上に生まれ落ちた無力な人間の為に、神はふたつのものを与えた。
 火と言葉。
 神が与えた原初の言葉は、精霊や神の使いに、全能の神が意志を伝えるために使ったものだ。現在では古代語と呼ばれている。この世の理全てを構築する、神が使った言葉の一端を分け与えてもらい、人間は神の御業の一部、魔術を手に入れた。
 大陸の中央、<聖域>では、今でも原初の炎が燃え、原初の魔術が研究されている。
 王領始め、大陸にある魔術師ギルドは、<聖域>からの分派だ。
 魔術師ギルドの中でも、極めて優秀な人間は、さらなる知識を求めて、<聖域>に旅立つことがある。しかし評議会に属する長老を除いては、戻った人間はいない。長老は<聖域>については多くを語らないので、魔術師たちの間でも、<聖域>は半ば伝説と化している部分もある。
 シェリルも冒険者生活が一段落ついたら、いつか行ってみたいとは考えていた。東への道は長く険しいが、マライアやスタンリーたちと一緒なら、辿り着けるような気がしていた。
 その夢見る場所に、既に子供の頃、コヨーテが留学していたとは思わなかった。
 だが、言われてみればすべて納得できる。魔術師ではない彼の、もぐりにしては深い知識や技術は、<聖域>で学んだ物だったのだ。
「すごい……本当?」
 感嘆を込めて呟くと、コヨーテは苦笑いで答えた。
「嘘だったらいいけどね」
「だって、<聖域>なんて、辿り着くのも難しいのに……。あらゆる知識と魔術の技法が集まっているんでしょ」 
「そうだね。あらゆるくだらない知識がね」
 無論シェリルは、<聖域>やそこに連れて行った男について語る時の、コヨーテの吐き捨てるような口調に気づいてはいた。何故彼がそこまで知識の殿堂を嫌うのか知りたくて、無邪気を装って質問を続けた。
「何を学んだの?」
「色々だよ、ほんと。目くらましやら薬草の知識やら。毒物の調合から女の子の扱いまで全部。大陸中から、知識をもてあましているろくでなしが、最後に集ってくる場所だからね。長針の扱いだって、そこで覚えたんだよ。あまりこっちの方では見ない武器でしょ」
「そんなことまで教えてくれるの?」
「知っている奴がいればね。<聖域>の学者や魔術師たちは、倫理よりも真理の探究を優先するんだよ。問題にさえならなければ、研究の為に人間を犠牲にする奴だっている。口うるさい年寄りに監視されている魔術師ギルドの方が、遥かに人間的だと思うね」
 コヨーテはそこで口を噤み、目を伏せた。微かに瞼が震えている。あまり詳細は話したくないようだった。シェリルは彼の震えを抑えるように、そのまぶたに唇を触れさせた。
 ゆっくり目を開けたコヨーテは、片手で彼女の頬を包んで呟く。
「……<聖域>のことをあまり正直に話すと、君に嫌われそうだよ」
「どうして? そんなことないよ」
「僕をそこへ連れて行った家庭教師も含めて、とにかく皆いかれてるから。僕なんかまともな方だよ。人間、暇だとろくなこと考えないよね。何の為に生きているのかとか考えちゃって。
 食べるためにあくせく働いて、余計なこと考える時間なんか無いぐらいの方が、神様が望ましいと思うような、健やかな人間の姿じゃないのかね。四六時中どうでもいいこと考えている魔術師なんて、皆できそこないの病気持ちだよ」
 彼の表情は穏やかであったが、瞳には自嘲と嫌悪が見て取れる。冗談めかしてシェリルは笑った。
「あたしも出来損ないの病気持ち?」
 彼女の問いにコヨーテは答えず、ただ彼女に唇を重ねた。

 ふたりは目を開けて、焦点も合わないまま互いを見つめながら、乾いた唇を触れ合わせていた。舌が入り込んでくることはなく、ただ唇だけを隅々まで味わうように滑らせる。
 やがて顔を離した彼は、揺らぐ瞳でシェリルを見つめ、口を開いた。
「黒魔術を学んだのも、<聖域>でだよ。魔術師ギルドでは、決して教えてないでしょ?」
 あの谷の村で騒動に巻き込まれた時、コヨーテが妙に黒魔術に詳しいと思っていたが、<聖域>で身に付けたものだったのだ。どこで学んだのか、ずっと不思議だった。
「黒魔術は、君たちが精霊と契約して力を借りるように、悪魔と契約して、連中の力を借りるんだ。精霊と魔術師の関係とはちょっと違うけど。
 精霊は相性ってものがあって、魔術師と同調して力を貸してくれるけど、悪魔はそうじゃない。契約が全てだ。代償と引き換えに、奴らを使役して、力を使うことができる」
 コヨーテはシェリルの黒い瞳に焦点を当てていたが、その実、そこではない場所を見ているようだった。 
「悪魔は狡猾だからね。命令も慎重に下さないと、奴らの都合のいいように解釈されちゃうんだよ。精霊は、主の裏をかこうなんて、考えないでしょ? 精霊は友達で、悪魔は金で雇った傭兵みたいなもんだよ」
 彼の言葉のひとつひとつが、今までぼこぼこと抜けていた場所に積もって、埋まっていく。悪魔を召喚する儀式に彼が詳しかった理由も分かった。彼自身、悪魔と関わり、召喚し、契約したことがあるのかもしれない。
 言葉を一度切った彼に尋ねる。
「じゃあ、あたしの精霊を帰しちゃった、あの鴉は……?」
「僕と契約している悪魔だよ。僕だって怖いから、そう簡単には使いたくないけど、君が呼んだあんな大きな精霊を帰すには、他に方法が無かった」
 予想していた答えは、すぐに頭の奥に沈んだ。
 一目見ただけで、体中におぞましいほどの恐怖が走り抜け、しばらくは歯の根も合わないくらい震えが残るあの悪魔を、コヨーテは使役しているのだ。確かに、まともな神経の持ち主ではできないだろうと、大真面目に考えた。
「すごいね、黒魔術って。咄嗟にあんなの呼べるものなの?」
「どの程度使役しているかによるね。一回力を借りるだけの契約もあれば、完全に支配下に置いておける契約もある」彼は涼やかな声で話を続ける。「僕と契約しているあの鴉みたいな悪魔は、ほぼ使い魔と言っていいかもね。僕の血一滴で呼び出せるんだ」
「すごい……」
「すごくないよ。契約の時に代償を払っただけだから」
 意味ありげに呟く彼の声は、質問を待っているような響きすらあった。それに逆らわず、シェリルは尋ねた。
「代償って、何を捧げるの?」
「契約によって、色々。自分の血だったり、赤ん坊の肉だったり……。女の子だと自分の処女を差し出すこともある。純潔は悪魔の大好物なんだよ」
 一瞬、忍び笑いを漏らして、彼は続けた。
「僕の場合は、あいつを使役する契約を結ぶのに、自分の子種を全部くれてやったんだ」

 言葉が出なかった。
 シェリルを見るコヨーテの瞳に、ためらいのような弱々しい光が浮かんだ。彼女は彼を安心させるように、緩やかに彼の脇腹に触れていた右手に力を込める。
 何をどう言えば、彼を傷つけずにすむだろう。考えたが、何も言わずただこうして体を寄せているのが一番いいのかもしれないと思った。
 コヨーテが今まで何十回も、そしてつい先ほども、シェリルの体の中に放った精液には、新しい命の素になるようなものは、何も含まれていなかったのだ。ただの白く濁った液体だった。
「どうして?」
 安っぽい同情や哀れみだと思われたくない。シェリルは彼の体に強くしがみつき、共感を伝えようとしながら、短く訊いた。彼の首筋に顔を埋めると、その喉が動いて通りのいい声が答える。
「だって、僕の血を継いでいる子供なんて、種つけられた方も迷惑でしょ。僕だって自分が父親になって育てられるなんて、自惚れてるつもりはないし。<聖域>には同じようなことやってる連中も多かったし、それはギルドの魔術師だって同じじゃないの?」
 彼の掌がシェリルの後頭部を静かに撫でる。
「……後悔はしてないよ。むしろ僕がやったことの中でも、他人に胸張って誇れる唯一の善行かな」
 コヨーテの体を抱き締めた。腕が小刻みに震えるほど力を込める。
 私と同じように、この人にも見えない傷があって、そこから静かに薄く血が流れている。
 それはこの前の夜にシェリルに降りかかったような、劇的な出来事が作った傷ではなく、日々積み重ねられていく些細なことが、やすりのように繊細な部分を徐々に削っていってできた傷だ。シェリルにもあるし、恐らく生きていれば誰でも持っているだろう。
 頑丈な人間はそれに気づかない。日々の糧を得るのに忙しい人間も、そんな些細な傷に構っている暇はない。
 けれど自らを深く見つめ直すほど、時間と金に余裕があり、聡い人間は、小さな傷まで自覚せずにはいられない。彼もそれを知っていて、傷ついている自分を嫌っている。
 無力でちっぽけな私。繊細で淋しい彼。
 彼の子供が欲しいなどと考えたことはないし、シェリル自身、結婚して子供を産んで育てるなどという、健やかで美しい暮らしは、現実的には自分には向かないだろうと思っていた。
 だが決して子供を残せない彼のことを思うと、心の奥がつねられるような、やるせなさが立ちのぼってくる。哀れみではなく、やはり深い共感だった。
 彼の言った通り、魔術師たちは皆出来損ないかもしれない。動物や大多数の人間のように、生まれて、懸命に生き、子孫を残して死ぬという、神がかくあれかしと望み、本能に刻まれた規則にすら疑問を持つ、異端の人間だ。大抵の魔術師は研究に生涯を捧げ、シェリルの師のように、若い頃に恋愛は恋愛として楽しみつつも、独身を貫くことが多い。
「じゃあ、あの悪魔はいつでも呼べるの?」
 僅かに話の矛先を変えて尋ねると、コヨーテの瞳には、いつもの穏やかな光が戻った。
「まあね。でも僕だって数えるくらいしか使ったことはないよ。使役の仕方をひとつ間違えば、僕は魂を引き裂かれて地獄に落ちるし、呼び出した悪魔は野放しになる。……それに、あいつが現れただけで、主としては情けないけど、僕も怖いんだよ」
 シェリルは顔を伏せ、頷いた。できることなら、もう二度と現れて欲しくはない。やはり悪魔は人間の手に負えるような存在ではないのだ。
 ただ、そんな術を研究している<聖域>には興味が沸いた。
「ねえ、あたしが<聖域>に行くことはできないかな?」
 尋ねると、予想通り、コヨーテは苦い表情を見せる。
「まったくおすすめしないね。<聖域>は属する人間が一緒にいないと門を開けてもくれないけど、僕は二度と戻る気はしない。行く方法はあるだろうけど、僕みたいになりたくないなら、行かない方がいいよ」
「じゃ、やめた」
 好奇心は残ったが、一人で<聖域>に向かえるとも思えなかったので、あっさり呟くと、彼はそうしなと答え、彼女の背中を撫でた。
「僕の話はつまんないよ。それより、君が冒険者になったあたりの話を聞かせてよ。お友達とはどこで会ったの?」
 子供を宥めるように、シェリルの背中を軽く何度か叩きながら、コヨーテは笑顔を見せた。その表情を見ながら、失われた仲間のことを思い出すと、やはり涙腺が緩む。
 微かに顔を曇らせたシェリルに、彼は優しく言った。
「今日じゃなくてもいいよ。明日の夜でも。話したくなった時でいいよ。……今夜はもう寝ようか」
 思わず鎧戸に目をやれば、春の短い夜は白み始め、薄い光が差し込んでいる。やがて小さな蝋燭の火をかき消すような、眩しいほどの曙光となるだろう。
 シェリルが頷くと、彼は上体を起こして蝋燭の炎を吹き消した。柔らかい闇に包まれた部屋の床に、窓から差し込む光が細く落ちている。
「ねえ」
 横になり、シェリルの腰を軽く抱くように手をかけたコヨーテに声をかける。突然落ちた暗闇にまだ目が慣れておらず、彼の顔は見えなかった。
「なに?」
「名前……教えてよ」
 短い沈黙が返ってきた。やがて溜め息のような笑い声が聞こえる。
「名前って、親がつけた名前? そんなの意味無いんだけどねえ。僕も長いこと名乗ってもいないし、呼ばれてもいないから、却って違和感あるよ。そんなカッコイイ名前じゃないしさ。君が好きな風に呼んでったら」
「だって、あれやだこれやだってうるさいじゃん……」
「君がつける名前って、センス無いんだもん」
「でも、そうじゃなくて、ただあなたの名前を知りたいの」
「あんまりしつこいと、何が何でも言いたくなくなるんだよね……」
「なんでそうひねくれてるの?」
「お互い様でしょ。……まあ、時間はあるし、適当な名前考えといてよ」
 コヨーテの声に欠伸が混ざった。つられるようにシェリルの口も大きく開き、欠伸が出る。
「寝よ寝よ」
 彼は顔を彼女の鎖骨のあたりに寄せた。彼の髪が肌にふれ、ちくちくとしたが、動物が甘えるような仕草に、愛しさがこみ上げた。彼の頭にそっと触れると、安堵したような吐息が胸を撫でる。
 彼の髪も随分汚れている。明日は風呂を使って、そして食事をしよう。準備を整えて、西に旅立つのだ。
 本当なら仲間たちと行くはずだった。
 彼らと旅支度を整えている幻が、脳裏に浮かび、目の奥が熱くなる。どう前向きに考えても、やはりそう簡単には立ち直れない。
 けれど繰り返す内、いつかもっと優しい思い出になる日が来るかもしれない。
 嗚咽を飲み込み、鼻をすするシェリルの胸に、彼がさらに頭を寄せた。彼女も彼の頭を包む手に力を込める。
 鎧戸の隙間からは、夜明けの通りで働く、早起きの人間たちの微かな物音が聞こえ始めていた。

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RE:拍手お返事 >由馬さん 

拍手ありがとうございます!
読んでいただいてありがとうございますー。
てれーんと長くなっちゃったんですが、結局削れませんでした…。
重複も多いので、もっと力がついたら、綺麗に推敲したいですねえ。

シェリル、今までの言動の隙間から、お嬢さんぽさが匂っていたら幸いです。
東の王国はそうなんです、ビザンチンのイメージです!
さらに東の<聖域>に関しては、中世のヨーロッパから見た怪しげなアラブ(笑)のイメージで…。
色々考えたので、いずれ別のお話で書く機会があればいいんですけど…。
長々書きすぎると話が破綻するってことは身に沁みましたので(泣)、構成とか考えつつ入れたいと思います。

あ、すみません。
シェリルの師匠については、別の方にも聞かれたことがありますが、別人です^^;
共通点多いから紛らわしいですよね。すみません~。
師匠が飼ってた犬の名前がエミリーです…(笑)

re:拍手お返事 >R(L?)さん 

拍手、ありがとうございます!
長いお話なのに、読んでいただいてありがとうございます~~m(_ _)m

ファンタジーの主人公としてはひ弱な人たちですが、共感していただけるところがあればとても嬉しいです。

実はこの話は、別のお話の外伝的な設定で書いたものなのです。
本編が完結するまで詳細は申し上げられませんが、「魔女とコヨーテ」の続編というのは、予定は無いのです~(>_<)
本編に入りきらなかったお話を外伝として、いずれ掲載するつもりですので、機会があればまた読んでいただけると嬉しいです。

本当にありがとうございました。
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